FXのスイングトレードでコツコツ稼いだ男が株で3,000万円の大損。猛反省会へ。

「今回の損失は報告しないわけにはいかないなと。意を決して話しました……。でも、『ふふん』って鼻で笑われて。奥さん、できた人なんです。自分とは器の大きさが違いました。こんなコミュ障の僕と結婚してくれたくらいですから（笑）」

そんな奥さんとの結婚10周年、無事に迎えられるのだろうか。「いちおう来月には記念の旅行をするつもりです。沖縄生まれの奥さんは新幹線に乗ったことがないし、『駅弁が食べたい！』というので、大仏でも見て帰ろうかと」

億超え祈願も兼ねた大仏見学、といったところか。「いえいえ。投資の世界で神様、仏様に祈りだ靴燭藹わりですよ。今回の敗因は株の比重を上げすぎたこと。この反省を活かして株の比率を下げて、またトレードを繰り返すのみ、です。振り返れば、2013年に信用取引が無限回転できるようになってから、調子に乗りすぎました。株は半分素人のようなものなのに」

では、来年からの方針は？
「法人口座を作ること、ですね。今年はFXは爆益、株は爆損だったので、法人口座なら損益を通算できたはずでした。ところが株は個人口座、FXは法人口座だったので、今年トータルでは損しているはずなのに、
FXの利益分の税金は払わないといけないんです」まさに泣き面に蜂。たしかに余弦氏の言うように株、FXともに法人口座で取引すれば損益通算が可能になるから、今回のようなしくじりがあってもショックを多少、和らげることができる。

「それに個人と法人、2つの口座で株を買えば、株主優待を二重に取れますからね。吉野家ホールディングスの株、買いますよ！」大損失などもはや気にしていない様子の余弦氏だが、過去15年で年間収支がマイナスになったのは1度だけ。そもそもはFXの猛者なのだ。今回のしくじりから得た教訓を活かし、遠からず億超えを果たすだろう。

【余弦氏】
沖縄在住の個人投資家。30万円でFXを開始、FXのスウィングトレードを得意とし、一時は9000万円まで増やすも今年8月のチャイナショックで5000万円へ急減。